手書き文字をそのままゴム印やフラッシュスタンプ(浸透印)で作成できます。
パソコンで作成した書体も良いですが自分自身で書いた文字がゴム印やスタンプになるもの面白いと思い作ってみました。
今回依頼いただいたのはこんな内容。
いつも仕事の時に毎日手で書いていたらしいのですが何枚も何枚も書くのが大変なのでゴム印で作ろうと言う計画。
せっかくなのでスタンプを押して手で書いたように見せちゃえと言う事です。
スタンプ台を使うゴム印でもセルフインカ―式のジョインティでもできますが今回はブラザー社製のブラザースタンプで作成しました。
先ず版下に使用する手書き文字を〝真っ白な用紙〟に鮮明に書きます。
版下に使う場合は黒のペンが望ましいです。
(今回は同じ太さの黒が無かったので赤を代用)
その原稿兼版下をスキャナーで読み取りパソコンでデータ化して製版の下準備。
あたりまえですが文字は書いたものそのままです。
下の4つの画像は製作工程になってます。
【①上段左画像】製版前のスタンプ印面部分です。平版なのでフラットな印面です。
【②上段右画像】製版機ガラス面の下にキセノンランプがありここにスタンプ印面をセットして印面 を露光(焼き付け)させて製版します(日光写真みたいなイメージです)
【③下段左画像】光があたった黒文字の部分以外がインクが浸透しないようになってるしくみです。
【④下段右画像】背見出しのラベルも製版機でプリントできました。
背見出しラベルを貼って完成です。
見出しラベルは黒ですがインクは赤色で仕上がってます。
はい!完成です。
本当に書いたように連続で押印できます。
ブラザースタンプはシャチハタスタンプとは似て非なるものでスタンプ台を使用せず連続捺印できる所は同じなのですが優れている部分は印面がフラットなのでシャチハタよりももっと連続捺印出来てスタンプを押したときの押ムラが極めて少ないと言う特徴があります。
まさに押したテイストはオフセット印刷のような鮮明さとにじみの無さはシャチハタを上回っていると思います。